3月8日は「国際女性デー(International Women’s Day)」でした。
この女性の社会参画を願う日として国連が定めた「国際女性デー」はイタリアでは「ミモザの日」とも呼ばれています。
黄色くてかわいらしいミモザについてご紹介します。
◆ミモザの日って?
ミモザの日は、毎年3月8日です。なぜ「ミモザの日」と呼ばれているかというとこの時期はイタリアでミモザの花が咲き始める時期だからなのだそうです。
また黄色は西洋では春を象徴する色とされていて、黄色い花は寒く厳しい冬が終わり暖かな春が来たことを告げる「幸せの花」と言われています。
明るいミモザの黄色は、人々を幸せにする色なのです。このミモザの日には、男性が女性に日頃の感謝や尊敬の気持ちを込めて、ミモザをプレゼントします。
ちなみに、男性がミモザを贈る女性は奥様や彼女に限らず、お母さん、おばあちゃん、友人、職場で関わる人など普段お世話になっている女性に贈るのだそうです。
日本では、まだあまり馴染みがないミモザの日ですが、イタリアを中心に西洋から世界各地へ広がりを見せていることから今後日本でも有名なイベント・記念日になるかもしれません。
◆ミモザはどんな植物?
黄色くてふわふわした印象のかわいらしい花、ミモザ。
3月~4月頃まで花を楽しませてくれる春の花です。
鼻を近づけると分かるような、ふんわりと甘い優しい香りが楽しめます。花ばかりに目が行きがちですが、ミモザは葉も特徴的です。
ミモザの正式名称は、銀葉アカシアといいます。
「銀葉」の読み方は「ぎんよう」です。
この銀葉アカシアという名前にもあるように、ミモザの葉はシルバーリーフと呼ばれ、すこし銀色のような色をしています。
お花屋さんでミモザ(銀葉アカシア)を見かけたときは、葉にも注目してみてくださいね。最近はお花屋さんに限らず、ミモザの花をよく見るようになってきた気がします。
切り花(枝物)で見るほかに、ミモザを使ったレジンアクセサリーや、リース、スワッグなどを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ナチュラルな雰囲気で明るいミモザは自宅に飾ることはもちろん、カフェやホテルのエントランスなどでもインテリアの1つとして飾られていることもあります。またミモザは庭に植えることも人気があります。
「あの可愛らしいミモザの花が春になると楽しめる」と思うと、春が待ちきれなくなりそうですね。
そんなミモザは庭に植えると、どんどん伸びていき、大きく成長します。
そのため、大きくなりすぎないためにも庭に植える時は、毎年剪定をするなどのお手入れをするといいかもしれません。
◆ミモザの花言葉
日本でミモザの有名な花言葉は「優雅・友情」などがあります。
「優雅」という花言葉は、小さく丸い花がたくさん咲いている様子から来ているそうです。
小さな雄しべが集まってポンポンと咲いている姿は、まさに優雅ですね。
花言葉は同じ花でも、世界でそれぞれ付けられていることが多く、国によって異なります。
イタリアでのミモザの花言葉は「感謝」などです。
これは、ミモザの日が親しまれているイタリアの習慣から付けられたといわれています。
また、フランスでは「思いやり・豊かな感性」という花言葉が有名です。
◆ミモザサラダ・ミモザ(カクテル)との関係は?
「ミモザ」と聞くと、花よりもサラダやカクテルの印象が、強い方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、おまけとしてミモザサラダとカクテルのミモザについて、植物のミモザとの関係性をご紹介します。
<ミモザサラダ>
ミモザサラダの特徴といえば、最後に裏ごししたゆで卵を振りかけることではないでしょうか。
もう察しがついている方もいらっしゃると思いますが、この細かいゆで卵がミモザの花に似ていることから「ミモザサラダ」という名前になったのだそうです。ちなみに、ミモザサラダを作る際に「ミモザ」と付く由来にもなった「細かいゆで卵が上手くできない」という方もいらっしゃるのでは?
そんな時は、白身と黄身を分けてからそれぞれみじん切りにして、ザルなどでこしてみてください。
すると、簡単にゆで卵を細かくすることができるのそうです。
いつも作るサラダに細かいゆで卵を振りかけるだけで、華やかな見た目になりますので、ぜひ作ってみてください。
ミモザの花と一緒に、春先に食卓に出してみるのもおすすめです。
<ミモザ(カクテル)>
この世で最もおいしく、贅沢なオレンジジュースとも言われているカクテルのミモザ。
オレンジジュースで割った、シャンパンベースのカクテルです。
「ミモザ」という名前は、ミモザの花の鮮やかな黄色に似ていることから付けられたといわれています。
◆最後に
可愛いミモザを見ていると、幸せな気持ちになってきます。
おうち時間をもっと楽しみたいというときや、自宅で今までになかった彩を添えたいというときはぜひミモザを飾ってみてください。
季節感あふれる鮮やかな明るい黄色に、心が躍るはずです。