毎年1月11日は「鏡開き」です。
鏡餅は新年の神様である「年神様」が正月の間に宿る場所です。
鏡開きは、その鏡餅をおろし、お雑煮やお汁粉などにして食べる行事です。
鏡餅を食べることで年神様の力を授けてもらい、新年の無病息災を願います。
鏡開きを行う日は、一般的には、1/7日までの松の内が明けた1/11日です。
松の内が15日までという地域では、1/15日または20日に行われています。
鏡開きはもともと武家から始まった行事です。鏡餅に刃物を使うことは切腹を連想されるため
手や木槌などで割ります。しかし「割る」という表現も縁起が悪いので
末広がりを意味する「開く」を使って「鏡開き」と呼ぶようになったそうです。
鏡餅はお供えするだけでなく、開いて、食べてこそ意味があるものです。
小さなかけらも残さずきれいに食べることが大切です。
●お雑煮
お雑煮は、本来、年神様にお供えした鏡餅を頂くための料理です。
お雑煮は、本膳料理の前菜である「保臓(ほうぞう)」に由来し
「お餅などに入れて滅多に煮込む」ことから「雑煮」になりました。
お餅の形、味噌の種類、具材などは地域によって多種多様で、郷土色豊かな料理です。
●お汁粉
お汁粉は、小豆あんを水で延ばした汁にお餅を入れたもの。
小豆の赤い色には魔除けの意味もあります。
お好みで栗の甘露煮を入れたり、塩昆布を添えてもいいですね。
●かき餅
お餅を一口大に小さく削って、油であげ、好みで塩やしょうゆをまぶしたものが、かき餅です。
揚げたてはサクサクでとてもおいしく、おやつやおつまみにぴったりです。
「かき」は漢字で書くと「欠き」。手や木槌で割る事を「欠き割る」ということから
「欠き餅」となりました。
これから寒さも本格的になってきます。
皆様、体調管理にどうぞお気を付けください。