日中は暑くなってきました(*’▽’)
暑気払い、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
暑気払いという言葉は知らなくてもうだるような暑さが続く夏の最中に仕事終わりに
皆でビールでも飲みに行かない?と誘われた事ならあるのではないでしょうか。
実はそれこそが暑気払いなのです。
今回は暑気払いの意味や時期、食べ物について書いてみます(*’▽’)
●暑気払いの意味
暑気払いとは書いて字のごとく「暑さや体に滞った熱気を払う」といった意味があります。
気温が高いと体が怠く疲れやすくなりますが、夏の暑さを逆手にとって
昔は冷たい食べ物や飲み物を食べたり飲んだりして体温を下げたり
川や海に入って暑さを凌ぎ、心身共にリセットすることで元気を取り戻していました。
この他に薬湯や漢方薬を飲んで暑気払いをしていたこともあったそうです。
しかし近年では、暑気払い=飲み会というイメージの方が強いのではないでしょうか。
ですが、会社の同僚や仲間内と飲食を共にし、話をすることはリフレッシュになりますから
これも立派な暑気払いといえると思います。
●暑気払いの時期
暑気払いのタイミングは明確に決まっていませんが、いわゆる暑さが多発する
「夏の間」に行われるのが一般的となります。
この夏の目安としては「夏至」が始まる6/21日頃から
夏の暑さが和らぐとされている「処暑」までとされています。
「処暑」は8/23日頃となっていますので、大体2カ月間が
この暑気払いという言葉が使われるタイミングといえるでしょう。
昔、日本では二十四節気や雑節で季節の変わり目を知り、体調の管理に役立ててきました。
このことから、夏至(6/21頃)や土用(7/20頃)、 大暑(7/23頃) や
旧暦では夏が終わり秋が始まるとされる立秋(8/7頃)や処暑(8/23頃)などが
暑気払いを行う目安になるのではないでしょうか。
●暑気払いの食べ物
普段はビールをそれほど飲まない方でも、暑気払いの時にはビールを頼んでしまうという
場合が多いのではないでしょうか。
何となくどんよりとした体や心にビールの苦みや炭酸がピリッと効いてくれる気がするからだと思いますが
実は暑気払いにビールはとても理にかなっているのです。
というのも、6~7月に収穫される麦は旬の食べ物になりますので、体調を整えてくれる効果が期待できます。
これと同様に暑い夏にそうめんを食べるのも同じ理由から良いとされており
お中元の品物にそうめんが多いのも「暑い夏を麦でつくったそうめんを食べて乗り切って下さい」
という暑気払いの意味が込められているのです。
この他、きゅうりに代表される夏野菜やかき氷も暑気払いに適した食べ物だとされています。
夏バテ防止という観点から食べ物や飲み物を探すと、大前提として
「糖分の多い食べ物や飲み物を過剰摂取すると食欲や消化吸収能力の低下が起きるのでNG」となりますし
「汗によりビタミンとミネラルが失われる」という情報もありますので
それらを摂取できる食べ物も暑気払い向けといえると思います。
また夏場にはタンパク質となるお肉を食べる事が減少する人も多いので、不足しがちなタンパク質を
補給する意味で肉類や豆腐などを摂取するのも暑気払いになります。
熱中症予防に推奨される食べ物の中には
「豚肉」「納豆」「モロヘイヤ」「梅干し」「にんにく」「枝豆」
などもありますので、これらも暑気払いにはうってつけだと考えられます。
熱中症や夏バテに注意して今年も暑い夏を乗り切りましょう(*^^)v