9月にはいりました(*’▽’)
台風シーズンの到来ですね。
リアルタイムで台風がこちらへ接近してきそうですが、大きな被害が出ないことを祈ります( ;∀;)
今回のブログは台風のお話です。
毎年、夏から秋にかけてやってくる台風ですが、統計的に台風が多い月はいつなのかご存知でしょうか?
台風の上陸回数は、年によって幅があります。
過去には10回も上陸した年があれば、0回だった年もあります。
●例年、上陸が多いのは8~9月
上陸は7月~10月にかけて増えます。
例年、特に上陸数の多いのが8月と9月です。なお、過去には5月や11月に上陸した年もあるようです。
上陸が多い地域は、鹿児島県・高知県・和歌山系・静岡県などです。
1951年以降では鹿児島県に41回上陸していて、2番目に多い高知県は26回なので
鹿児島県が群を抜いて多いことがわかります。
ちなみに台風は、台風の中心が北海道・本州・四国・九州のいずれかの海岸に到達した時点で
『日本に上陸した』と扱われます。
ですので、沖縄を台風が通っても『上陸』とはなりません。
沖縄を含むそれ以外の地域では、代わりに『通過』という言葉を使う決まりとなっています。
また、8月は台風の上陸数だけでなく、最も発生数が多い月でもあります。
しかし発生数と比較すると上陸数は、少なめなのが特徴です。
気象庁の30年間のデータによると、8月の平均発生数は5.9回なのに対し上陸数は0.9回です。
これに対し、9月は4.8回の発生数で、0.8回上陸しています。
8月が発生数に対して上陸数が低い主な理由は、8月の気象状況によっては
台風が不安定な進路をとりやすいことにあります。
●台風が9月に上陸しやすい理由
台風が上陸しやすいのは、気象状況と深く関係していて、9月に上陸しやすい理由のひとつは
台風に変わる熱帯低気圧が発生しやすいことです。
台風の多くは、赤道付近の熱帯地域で発生します。熱帯地域では海面の水温が高い為、上昇気流が発生しやすくなります。
上昇気流によって発生した多数の積乱雲が渦上に形成され、中心部の気圧が下がり熱帯低気圧に変わります。
その後、海面からの水蒸気をエネルギー源として勢力を増していき、台風になるのです。
9月になると太平洋高気圧の勢力が弱まることも、台風が上陸しやすい理由です。
夏の間に勢力を増し、日本付近を覆っているのが『太平洋高気圧』なのですが
8月に発生した台風はこの日本付近を覆っている太平洋高気圧の外側を沿うように北上していきます。
9月に入ると、この太平洋高気圧の勢力が次第に弱まっていくため
太平洋高気圧の外側が日本列島と重なり、台風の通り道となり、上陸しやすくなるのです。
●夏台風と秋台風の違い
夏に発生する台風と秋に発生する台風では、性質や特徴が異なります。
夏の台風は、勢力を強めている太平洋高気圧や発生した他の台風の影響、偏西風などの
影響を受けやすいという特徴があります。
そのため、北上する速度が遅かったり、突如、方向が変わり南下したりと
進路が不安定という性質を持っています。
一方、秋の台風は動く速度が早いのが特徴です。
秋になると偏西風が南下することで台風の速度が早まり強い風を発生させます。
また、夏の間に上昇した海水の温度が高いままをキープし、台風の勢力を強めやすいという性質もあります。
さらに、台風によって秋に発生する秋雨前線が刺激され、強い雨を伴うことで豪雨になり
各地で土砂災害や河川の氾濫などの災害を引き起こすケースも少なくありません。
これからは台風の上陸シーズンになりますので
皆様、どうか備えを充分に。
注意していきましょう(*’▽’)