梅雨を彩る紫陽花

史上最速で梅雨明け宣言がでましたね( ゚Д゚)

びっくりしました。

そして、まだ6月だというのにこの連日の暑さ!

皆さん熱中症にはくれぐれもご注意くださいね。

 

梅雨明けにはなってしまいましたが、今回のブログは梅雨を彩る紫陽花のお話です。

梅雨には紫陽花がよく似合います。しっとりと濡れた姿も美しく、梅雨ならではの風情を感じますね。

 

●紫陽花の語源

紫陽花の豆知識として、どうして紫陽花と書き「あじさい」と読むのかご存知でしょうか?

それは先に「あじさい」という呼び名があり、後から「紫陽花」という字をあてたからです。

あじさいの語源には諸説ありますが、藍色が集まったものを意味する「集真藍(あづさあい/あづさい)」

がなまったという説が有力とされています。あじさいは大変古くから親しまれていて、日本最古の和歌集『万葉集』では

「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚紗』では「阿豆佐為」と書かれています。

それを「紫陽花」と書くようになったのは、唐の白居易が別の花につけた「紫陽花」を平安時代の学者が

「あじさい」にあてたからだといわれています。

●紫陽花は日本だけ?

紫陽花はもともとは日本固有の植物でしたが、長崎に来たシーボルトが、恋人のお滝さんにちなんで

「オタクサ」という名をつけ、海外に紹介したといわれています。

それ以来、西洋でも親しまれるようになり、様々な品種改良を経て日本に逆輸入されるようになりました。

よく見かける手まり状に咲いているものが「西洋あじさい」。

日本原産の「額あじさい」は、額縁のように周囲にだけ花(実際にはガク)が咲きます。

●紫陽花の色の変化

紫陽花は、土壌のph(水素イオン濃度指数)が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系に、中間だと紫系になります。

品種改良されたものは色が変わらないものが多いです。

日本は火山地帯で雨も多く、弱酸性の土壌が多い為、青紫や紫系が主流ですが

欧州ではアルカリ性の土壌が多い為、赤系が主流となっています。

美しい青紫の紫陽花は日本だからこそ楽しめる風景ですね(*’▽’)

●紫陽花の日本と西洋の名前の違い

日本では、前述したように「あじさい」「紫陽花」「集真藍」と書きます。

また、色が変わることから「七変化」「七変草」という別名もあり、いずれも色に着目しています。

一方、西洋あじさいは「ハイドランジア」と呼ばれています。これはラテン語で「水の器」という意味です。

雨に映えるからだと思いきや、他の草花に比べて葉の気孔が多く、水をたくさん欲しがるからだとか。

その分、水さえしっかり与えれば、日陰でも育つ丈夫な花なのです。

日本と西洋では目のつけどころが違うのが、おもしろいですね。

●雑学!紫陽花のおまじない

6月の6のつく日に、紫陽花を逆さまに吊るしておくと厄除けになるいわれています。

玄関に吊るせば厄除けになり、お金が貯まる、部屋に吊るせばお金に困らない

トイレに吊るすと病気にかからないなど、色々な説があります。

理由は、昔から商売繁盛を願って蜂の巣を吊るす風習があり、紫陽花が蜂の巣に似ていることから

金運の花とされているからです。病気除けは、寝(根)付かず健康に通じるからだとされています。

●色で異なる紫陽花の花言葉

紫陽花の花言葉は、「移り気」「無常」「浮気」です。

いずれも紫陽花の色が変化することに由来しています。

また、西洋では「heartlessness(冷酷)」「boastfulness(高慢)」「You aer cold(あなたは冷たい人)」という花言葉になるそうです。

上記にはマイナスのイメージがあるので、最近は小さな花(ガク)が集まっていることから

「家族の結びつき」「家族」「団らん」「仲良し」というプラスのイメージの花言葉を用いる場合もあります。

これなら、贈り物やおめでたいシーンに活用できますね。

●紫陽花の開花時期・見頃と名所

紫陽花の種類にもよりますが、5月中頃に沖縄で開花し、6月から7月にかけて西日本、東日本を北上しながら見頃を迎えます。

北海道では7月下旬から8月が見頃です。

身近な紫陽花もきれいですが、各地に紫陽花の名所があるので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

紫陽花は人気が高く、盛んに品種改良されているので、多種多様の品質があり楽しめます。

梅雨空の下、美しく咲く紫陽花は私達の心を和ませてくれるもの。

梅雨ならではの風情をぜひ愉しみたいですね(*^-^*)

 

 

 

 

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