色のおはなし

6月にはいりました。

まだ梅雨には入っていないので今の貴重な晴天を大切にしたいと思います(^^♪

 

最近、とても綺麗な夕焼けを見ました。

ところで、皆様は、空はなぜ青くて夕焼けはなぜ赤いのか、疑問に思われた事はありませんか?

光は太陽から降りそそぐ電磁波の一種です。

その中で人が目で感じることができる波長のものを「可視光線」といいます。

可視光線は、波長の短い方から、『紫・青・緑・黄・橙・赤』の順の虹の七色です。

また紫よりも波長の短い光は紫外線、赤よりも波長の長い光は赤外線です。

太陽から届く可視光線は全ての波長が重なるとほぼ白になります。

ではなぜ空が青く見えるのでしょうか?

それは波長の短い青の光は空気の分子などにぶつかると早く散乱して空に広がるからです。

最も波長が短い紫ではないのは、紫の光が青の光のエネルギーに比べて弱く

平地では人間の目まで届かないためですが、高い山に登ると暗いぐらいの紺碧の空を見ることができます。

 

一方、日の出や日没の時に空が赤や橙に見えるのはなぜでしょうか?

朝や夕方は太陽の高度が低く光が空気の層を斜めから差し込むため、大気の中を通る距離が長くなります。

波長の短い青い光は早い時点で散乱し、そのエネルギーが弱いため、私達の目に届く前に消えてしまい

波長の長い赤や橙の光だけが届くようになるのです。

このように、人の目は細かな色の区別をつける事ができますが

すべての動物がこの七色を見分けることができるわけではないのです。

人間は犬や猫などの他の動物よりも色を見分ける力が高く

その一方で鳥は人間が見ることができない紫外線が見えます。

こういったことを考えると、青く抜けるような青空や感動するような夕焼け、雨上がりの美しい七色の虹を

見ることができるのは人間の特権なのかもしれません。

TOP